代替医療のトリック

代替医療のトリック

代替医療のトリック サイモン・シン エツァート・エルンスト
P10:科学は知識を生み、意見は無知を生む
P11:補完代替医療
P21:デラトミー=ヒル切開 理髪店看板の円柱上にある玉は真鍮製のヒル盥。
P33:ジェイムズ・リンドは濃縮レモンジュース「ロブ」で信用を落とす。
P34:1763年英仏7年戦争終結するまでに、英国水兵戦死者1512人に対し、壊血病死者10万人。
P35:1805年、トラファルガー海戦前の大陸海上封鎖を可能にしたのは英軍水兵に支給された柑橘類。
P38:アレクサンダー・ハミルトン「ランダム化臨床試験」の研究を世が知るのは1987年。
P39:1833年、フランスでは、4200万匹のヒルを輸入。
P46:ナイチンゲールは戦場に残った兵士が千人当り27人、スクタリ病院では427人が死ぬことに気づく。
P48:ナイチンゲールは病院で出産するよりも、自宅で出産するほうが安全であることも示した。
P61:アイスマンの毛髪は高濃度の銅に汚染、銅の精錬が生業か? 入墨に鍼治療の痕がある?
P66:1826年、溺れた子猫の心臓に鍼を打って甦生させる試みは失敗。
P67:欧米での鍼人気は第二次アヘン戦争以後、東洋の伝統を見直す機運の為に中国国内外で衰退するが、1949年中国共産革命で復活。・・・李志綏『毛沢東の私生活』によれば「漢方医療を奨励するべきだということは確信しているが、個人的には漢方を信用していない。私(毛沢東)は漢方の治療は受けない」
P74:1990年までには、欧州だけでも鍼治療師88000人
P79:1796年イライシャ・パーキンスの特許「引っ張るもの」
P82:医師の評判が高い、治療費が高い、治療法が目新しい、この三要素がフラセボ効果を高める。
P87:錠剤よりも注射、一錠よりも二錠の方がフラセボ効果は高い。不安を和らげるためには錠剤が緑色でフラセボ効果が最大、抑鬱を改善するには黄色の錠剤が最大になる。
P93:臨床試験の対象群には偽薬ではなく、既存薬を使う。
P100:中国の研究者は「発表バイアス」を抱えている。
P106:コクラン協同計画では、・・・
P114:指圧、灸、電気、レーザー、音波による治療法は、鍼治療と基本的に同じ思想。
P126:ザムエル・ハーネマン
『医術のオルガン』『純粋な医術の物質』
P132:「10万C」のレメディ
P133:『マテリア・メディカ』
P137:ホメオパスは、細菌が病気を引き起こすという考え方を認めない。
P142:1850年代の医療は「英雄的治療」の段階にあり、医師たちは患者の役に立つよりもむしろ、患者に害をなしていた可能性が高い。・・・とりわけ英雄的だったのが富裕層で、財力のある患者ほど、過酷な治療を受けた。
P149:1925年にドイツでホメオパシーが復活。アウグスト・ビール
P150:1937年から2年間ドイツでのホメオパシー研究プロジェクトの結果
P153:ホメオパシーがインドに持ち込まれたのは1829年・・・1970年代に入ると、それを西洋に輸出し始める。
P159:1988年6月「ネイチャー」のジャック・バンヴニストの論文:バンヴニスト自身は一度も実験はしていない、全てを助手のエリザベート・ダウナーに任せていた。・・・実験結果は彼女の願望だった。・
・・「デジバイオ」
P169:「逸話の複数形はデータではない」
P187:「オシロコッキヌム」
サブラクセーション イネイト・インテリジェンス 
P194:サー・ロン・フィッシャー:ミルクティーはミルクにお茶を注ぐ−お茶にミルクを注ぐとミルクの温度が急激に上がりすぎて、ミルクに含まれるタンパク質が酸味を帯びる。
P196:ビル・シルバーマン−ACTH療法の臨床試験:彼は結果に満足して栄誉に安住することはなかった。自らの仮説を調べ直して覆した。
P205:1730年代、サラ・マップ
P213:「Eメーター」は1940年代にカイロプラクターのヴォルニー・マチソンが開発。
P221:2004年カルフォルニアでの調査によると、カイロプラクターでは医師と比較して、懲戒処分は2倍、詐欺事件が9倍、猥褻行為は3倍。
P225:ガンと診断される0.6%は医療用X線によって引き起こされる。
P227:「椎骨解離」−1998年、ローリー・マサイアソンは脳卒中で死ぬ
P231:2001年カナダ、カイロプラティック治療を受けると、動脈損傷受ける危険性が5倍になる可能性が示唆された。
P239:鍼でB型肝炎、肺に穴(気胸
P241:ホメオパスは予防接種を勧めない。
P249:1991年のアイスマンは鍼だけでなく、ハーブ(ポリポレン酸を含むカンバタケ)治療も受けていた。彼の腸内にいた寄生虫(トリクリス・トリキウラ)はポリポレン酸で殺すことができる。
P251:ウィリアム・ウィザリング『ジキタリスとその薬用』
P256:セントジョンズワート
P260:通常医療の風邪薬は概ね効果が無い。
P265:セントジョンズワートは、抗HIV剤と抗癌剤のいくつかを含む処方薬の半分以上に対して、効果を抑制する可能性がある。肝臓内の酵素の働きを良くする事により、他の薬が効き始める前にそれを破壊する。また、薬を胃腸から血液に乗せる輸送メカニズムも抑制する。
P267:1992年、「漢方薬腎症」の犯人は「アリストロキア」
P268:麻黄の「エフォドラ」
P269:アーユルヴェーダのハーブ薬の10に一つは、安全基準を超える砒素を含み、最悪は許容レベルの200倍が検出。また、10に一つは許容レベル越えの水銀を含み、最悪は安全レベルの1000倍に達していた。5つに一つには許容レベル越えの鉛、最悪のものには安全レベルの10000倍が含まれる。
ハーブ薬に含まれる汚染には、期待される効果を出す為に混入された通常医療の薬がある。
P270:PC-SPESに含有された「ジエチルスチルベストロール」「ワルワァリン」
P277:1970年の「レートリル」、1980年にレートリル治療に切り替えた5ヵ月後にS・マッキィーンは死んだ。
P279:2004年6月12日、シャーリーン・ドーシー
P290:狭心症薬として失敗だったバイアグラは、臨床試験の参加者が錠剤の返還に応じないことでその効果が発覚する。
P294:2001年コロンビア大「とりなしの祈り」の著者3人の内、ロゲリオ・リボは名前を取り下げ、ダニエル・ウィルトは刑務所詐欺事件で5年の服役、車光烈だけはこの研究を見捨てていない。
P297:ボビー・ヘンダーソン空飛ぶスパゲッティ・モンスター福音書
P299:「平均への回帰」:未治療腰痛患者の90%は6週間ほどで大幅に症状が改善する。ホメオパスは患者を引き留めておけば、いずれ回復する見込みは高い。
P301:「トルストイ・シンドローム
P308:シルビア・ミルカム
P309:イギリス人は年間50億ポンド(個人45億+国家医療制度5億)を代替医療に費やしている。
P311:2005年スモールウッド・レポート
P321:スネークオイル:クラーク・スタンレー
P322:効果が証明されていない、または反証された医療を広めた責任者トップテン−
1)セレブリティ
2)医療研究者
3)大学=ウェストミンスター大は代替医療の学位を14種も出している。
4)代替医療の導師たち=ディーパック・チョプラ、アンドリュー・ワイル、ケビィン・トルドー、ゲイリー・ナル、パトリック・ホルフォード
5)メディア=活字メディアは代替医療に対しては、あまりに肯定的、かつ素朴な見方を示す傾向があり、代替医療が新聞や雑誌に取り上げられるときには、科学的根拠と真っ向から対立することがあまりのも多い。
6)メディア(再)
7)医師:
8)代替医療の協会
9)政府と規制担当当局:
10)世界保健機構:
<付録>
P380:代替医療の診断法=バイオレゾナンス 虹彩診断法 キネシオロジー キルリアン写真術 ラジオニクス ベガ診断
P382:食事療法=
P384:運動方法=
P388:アーユルヴェーダ=処方薬に重金属を含む場合がある。
P390:アレクサンダー法=危険は無い
P392:アロマセラピー=危険は無い
P394:イヤーキャンドル=耳からはいかなる物質も除去されないが、耳に蝋が残る。危険避けるべき。
P396:オステオパシー=有害事象が起こる頻度はカイロプラクティックよりも遥かに低いのが取り得。
P398:キレーションセラピー=1990年以降9名死亡、危険避けるべき。
P400:クラニオサクラル・セラピー=
クリスタルセラピー=
結腸洗浄=結腸に穴が開いたり、体の電解質を激減させるなどして、深刻な害を及ぼす。
催眠療法虚偽記憶症候群が報告されている。
サプリメント=ビタミンB6は大量に摂取すると腕や足の神経が損傷を受ける。
酸素療法=有害
指圧=創始者は浪越徳冶郎、治療中に怪我の危険在り
神経療法=生物学的に考えにくい
人智学医療=
吸い玉療法=その視覚的側面から普通以上のフラセボ反応を引き起こすようである。危険は無い。
スピリチュアル・ヒーリング=
セルラーセラピー=危険
デトックス=誤解
伝統中国医学
ナチュロパシー=
バッチフラワー・レメディ=
ヒル療法=
風水=
フェルデンクライス法=
分子矯正医学=長期に渡る過剰摂取を奨励するので危険
マグネットセラピー=
マッサージ療法=
瞑想=瞑想によって精神疾患が悪化する場合がある。
リフレクソロジー=足と内臓をつなぐ反射経路は存在しない。
ラクセーション=様々な疾患を持つ人に有益・・・患者の健康を患者自身に管理させようとする点が評価されている。
レイキ(霊気)=臼井甕男が編み出す。