裁かれた罪 裁けなかった「こころ」―17歳の自閉症裁判

裁かれた罪 裁けなかった「こころ」―17歳の自閉症裁判


裁かれた罪 裁けなかった「こころ」
P31:刺身包丁:鴨崎教諭は刺し傷深さ16.5センチ、右肺貫通で心臓に到達、出血1.65リットルの出血死。F栄養士ー刺し傷深さ20センチ、腹腰筋、右腎臓を貫通して、腸腰筋を損傷、出血3.85リットル。T教諭ー刺し傷深さ10センチ、小腸と腸間膜、出血2.98リットル。
”席を立つな!”と言うと教室を徘徊する子を見て、試しに”席に立て!”と言ったところ「席の上に直立」した。
P190:「責任能力」なる語は刑法典、精神保健福祉法には無い。
「非難可能性=他行為可能性」、レーガン大統領暗殺未遂事件以降アメリカでは行動制御能力は責任能力の要件ではなくなった。→「訴訟能力、受刑能力」
・広汎性発達障害(あるいはアスペルガー)は「非社会的」ではあるが「反社会的」ではない。
・「他行為可能性」という点で生来的に不利である。
P203:「日本行刑史拾遺」
P210:発達障害と非行少年はほとんど重なる。
P211:大人の犯罪は損得の計算をして、金か色かパワーが動機となる。