虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

虐殺器官 伊藤 計劃
P86:サピア=ウォーフの話、イヌイットの雪の表現数はボアズが最初に4つ、ウォーフが7、実際は12未満。
P104:チェコ語では疑問符、普通文を問わず、強調する重要な語は一番最初に持ってくる。
P118:ユダヤ人の墓には花ではなく、石を置く。
P145:「良心そのものは、それと領域を接する宗教という存在を含めて、生物の進化の過程から生まれたもの」
P154:ピジンクレオール
P186:「眠りと覚醒の間にも、約20の亜段階が存在します。意識、ここにいる私という自我は、常に一定のレベルを保っている訳ではないのです。・・・私やあなたは、絶えず薄まったり濃くなったりしているのです。」
P191:脳には572のモジュール
P220:「仕事だから。・・ての仕事は、人間の良心を麻痺させるために存在するんだよ。・・・資本主義を生み出したのは、仕事に打ち込み貯蓄を良しとするプロテスタンティズムだ。つまり、仕事とは宗教なのだよ。・・・」
P222:「良心とは、脳にある価値判断のバランスのことだ。・・・各モジュールの出して来る要求を調整して、将来にわたるリスクを勘定し、その結果としての最善行動として良心が生まれる。膨大な数の価値判断が衝突し、ぎりぎりの均衡を保つ場所に、『良心と呼ばれる状態』は在るのさ。・・・」