大西洋漂流76日間 (ハヤカワ文庫NF)

大西洋漂流76日間 (ハヤカワ文庫NF)

大西洋漂流76日間
P36:漂流物=大木の丸太、貨物船の積荷コンテナ、WW2の機雷似の鉄球、ロケット
P41:たいていの港では、艇の目的地と同方向に行きたがっている人間をクルーとして調達できる。
P47:艇内部の操舵装置で、セールを縮めたり、ジブを取り換えるを除くと、デッキに立つ必要が無い。
P48:ウサギの缶詰
懸下式ベッド
サバイバル・スーツ
シー・アンカー(水中のパラシュート)
ダクロン強化ゴム
P73:ベイリー夫妻は大西洋を膨張式イカダで119日に漂う。
単独漂流のプーン・リムは130日漂流。
ゴム製の折り畳み可能なタライ ポリプロピレン投げ縄
スペース・ブランケット
P100:救命胴衣で「漂流ビン」を作る。
P114:カタハダモンガラは仕留めた直後の生肉は不味いが、内臓、とりわけ「肝臓」は唯一美味な箇所。。
P128:ベイリー夫妻は8番目に通りかかった船に救助された。
P135:浮遊物は「育児室」−メキシコ湾流に漂う流れ藻に故郷を1000キロ以上離れて付き従う磯魚を見たことがある。
P139:(シイラ、モンガラ)干肉は僅かに塩辛く、ピリッとしてして、上等のソーセージにも負けない。
P139:もやい網からはナイフで容易く100グラムほどのエボシガイが削り落とせた。雨水と混ぜて飲んだエボシガイは歯ごたえのあるスープといったところ。
P144:今世紀の船舶は衝突の危険の無い外洋では、商船の見張りは一人で、ときどき水平線眺めるが、半分の時間はレーダーの画面に向けられる。
P152:モンガラの美味しい卵。
シイラの干す部分は崩れないために体軸方向に切る。
P154:(シイラ)心臓と肝臓を食べ、眼からは液体を啜り、背骨を割って脊椎の中のゼラチン状の塊も食べる。1日に飲む水250CC
P164:水中銃の有効範囲は2メートル
P174:ドゥーガル・ロバートソンは30日間排便なしに生き延びた漂流者の例をあげている。
P179:胃袋や腸はタイヤを噛むような感じだから遠慮しているが、その他の内臓、特に肝臓や卵、心臓、眼は大喜びで食べてしまう。・・・飲み水は日中250CC、夕食時に360CC、夜100CC 
P186:3月10日(漂流34日目)、3匹目のモンガラ、4匹目のシイラを獲った。
P188:鉄分の足しにと、空き缶に付いた錆を水に混ぜて飲んでみる。
P193:シイラの胃袋をスポンジで掃除したらスポンジが消化されて役に立たなくなる。
P197:ナイフを脂肪を含んだ魚の皮でこすると油滴が生じる。
P217:銛を取られて、釣針と糸を試してみると、一時間でハリセンボンが釣れた。
P233:シイラの胃から大きな魚を発見し、胃液を捨ててから食す。
P268:4月2日57日目11匹目のモンガラ
P278:家族が計算した推定位置は僅か150キロの誤差。
P282:61日目、釣り糸で絡まるホンダワラの一群に遭遇、カニとエビにありつく。
71日に最後の太陽熱蒸留器が完全に壊れる。
P332:漂流中に12匹のシイラ、12匹のモンガラ、4匹のトビウオ、3羽の鳥、数キロのエボシガイカニやエビ・・・9隻の船舶が通過
P354:海難者の90%は遭難から3日以内に死ぬ
1952年、アラン・ボンバール『実験漂流記』→『現代の冒険3 世界の海洋に挑む』:ボンバールの113日の漂流実験のコースと著者キャラハンの漂ったコースはほぼ重なる。キャラハンはボンバールの体験をしらない。
ボンバールは腎障害の一歩手前の五日を超えない範囲で1日800〜900ccの海水を飲み、シイラやトビウオの魚肉をシャツに包んで、体液を搾り取るという方法で、21日間、真水なしで生き延びている。・・・漁も主に先を曲げたナイフに引っ掛ける方法で成功している。・・・ボンバールのゴム・ボート(4.5×2m)には、帆を張っていたために、トビウオがぶつかって落下し、毎日の様に(1日平均3キロ)労せず手に入れている。・・・サメはオールで頭を叩いてあしらう。・・・ボンバールは自分の居場所を見失う。