「燃料電池」のキホン (イチバンやさしい理工系)

「燃料電池」のキホン (イチバンやさしい理工系)

燃料電池のキホン 本間琢也 上松宏吉
P14:高温ガス炉(原子力)から水素生成
P16:固体高分子形燃料電池は80度で発電効率35%
カルノーサイクル効率による制約が無い
P22:理論発電効率=ギブズの自由エネルギー÷エンタルピー
発電効率は生成物が水=高位発熱量基準で83%、水蒸気=低位発熱量基準で94%、水の蒸発(凝縮)潜熱を含めるかどうかの違い
P24:抵抗分極 活性化分極 拡散分極
P28:空気極における3相界面:ガス 電子 イオン
P30:固体酸化物形燃料電池
P34:メタン1モルから水素4モルと炭酸ガス1モルが発生する。
水蒸気改質:脱硫器(硫黄系の付臭剤除去)→改質器(メタン+水→一酸化炭素+水素)→シフト反応器(一酸化炭素+水→二酸化炭素+水素)
P36:「エネファーム
P48:高温型燃料電池ではニッケルなどのありふれた電気触媒で十分な性能が得られる。排熱を改質の熱源として利用できる。
P53:固体酸化物形燃料電池:セラミックスは弾性や塑性が無く、熱応力による割れを避けるのが困難
P62:ヒドラジン燃料電池
P66:二次電池の「活物質」−正極に酸化剤、負極に還元剤
P78:二次電池の評価指標はエネルギー密度
P82:実電池におけるエネルギ−密度は理論値の半分以下
P90:リチウムイオン電池:ロッキングチェア型またはシーソー電池と呼ばれる。リチウムイオンが正極と負極の間を往復するので、活物質には大きな変化が無い。
P94:ナトリウム硫黄電池 金属空気電池 レドックスフロー電池
P98:放電と充電では化学反応が逆に進む・・・充電とは放電によって失われた活物質を元に戻すこと
P100:家庭用燃料電池の普及推進はガス・石油の燃料供給業者が抱いた電力(ヒートポンプ)に対するP危機感が根底にある。
P119:パーフルオカーボンスルホン酸
P124:固体酸化物形燃料電池の運転モードは夜間でも停止しない。
P132:高圧水素吸蔵システム:高圧では理想気体の法則が成り立たず、350から700気圧にしても貯蔵量は1.6倍にしかならない。・・・350気圧以上高圧水素を蓄える容器には、薄肉アルミ合金ライナー容器の周囲をガラス繊維や炭素繊維を巻いたのもある。
「ボイルオフ」
P145:井戸元からタンク タンクから車輪 井戸元から車輪(総合効率)
二酸化炭素排出量(総合効率)はEV(電力)車49g/km FCV(水素)車58.2g/km
P144:水素は換気さえできればガソリン・プロパンよりも安全
P168:ナトリウムボロハイドライド(水素化ホウ素ナトリウム)
P171:駆動時間が長い場合は、二次電池より(モバイル用メタノール燃料電池の方がコンパクトになる。
P172:引火点12℃のメタノール燃料は航空機内に持ち込めない 8-20g飲用すると失明、30-50gで死亡すると云われている
P185:メタン発酵:有機物→加水分解菌→酸生成細菌→メタン生成細菌
P187:メタン発酵による「バイオガス」の内、特に下水汚泥を原料とする場合は「消化ガス」と呼ばれる。
P190:石炭ガス化燃料電池発電
P193:現在は二酸化炭素の「削減」であるが、いずれ「回収」が必要な時が来る。