忘れられた霊場―中世心性史の試み (平凡社選書)

忘れられた霊場―中世心性史の試み (平凡社選書)

忘れられた霊場
P39:昭和30年高野山奥の院地下から無数の石塔(供養塔婆)や納骨容器が出土して、関係者を驚かせた。
P47:歯骨堂=遺骨の一部、爪、歯、遺髪、遺品を竹筒等の簡易な容器に納めて、この歯骨堂に投入し、菩提を弔う。
P86:砂鉄の採取場所の谷川は、修験者の行場となっている。中世では修験者が「鉄」を支配していた。
P132:『熊野那智大社文書』中の米良文書の大部分は旦那売券である。御師−先達ー旦那
P133:浄土信仰の普及に伴い、中央の霊場(この世の浄土)に倣って、古代的信仰の霊地が浄土的観念を持った霊地に変容され、地方にも浄土的霊地が設定される。