スノーボール・アース

スノーボール・アース

スノーボール・アース
P116:褶曲テスト:石が曲げられる前に磁場が記録されたとすれば、磁力線はカーブに合せて曲がっている筈。後で記録が書き換えられたなら、カーブを横切り、カーブの形状とは無関係に走っている。
P150:雪球状態から脱した世界で、氷河に砕かれた岩に酸性雨が降ると、岩粉と酸が混ざって流れでた海中で「炭酸塩岩」が生じる。
P151:海の生物は軽い炭素原子(赤いジェリービーンズ)ばかり食べ、重いのが残って炭酸塩岩となる。
P198:スノーボールアースは冬と夏期間の「寒暖差が極端」に大きい。
P209:大量のメタン水和物が分解すると、メタンの泡と海水の比重差で「船舶が沈む」のは、コンチネンタルライズ(バミューダトライアングル)の遭難事件の説明に使われる。この原理は正しいが、実際のバミューダトライアングルでは普通以上に船舶が消えている訳ではないのは、ロイズ保険協会に問い合わせれば判る。
P230:1967年「ストレプトコッカス・ミチス」はアポロのテレビカメラに便乗して月に行き、3年後カメラ共々生きて回収された。
P231:ポリニヤ
P232:全ての種が全凍結時代を生き延びる為の避難所は一箇所に「1000個体」収容できれば十分で、必要総数は「1000箇所」前後、一つサイズは「ディナー皿位」
P242:ディンキソニアには2m近い奴もいる。浅瀬の底にいるバクテリアを這って食べていた。
P262:ケヴィン・ピーターソン:棘皮類のDNA分子時計から多細胞動物の共通始祖の出現は7億年前。
P273:枕状溶岩は古磁気の出生証明書になる:海中に流れ出した溶岩が枕状溶岩になるとき、外側はショックで直に固まり、表面が「チルド・マージン」と呼ばれるガラス・コーティング状にになる。岩の内部は冷却に時間がかかるので、この内部が冷えて縮む過程で脆い外側が砕けてしまことが多い。チルド・マージンが冷えた瞬間にその場所の磁場が刻まれる。その後、砕けて破片が散乱すれば磁性の向きもランダムになる。しかし岩が出来て、冷えて砕けた後に磁場が上書きされた場合ならば、枕状溶岩とその破片も全て同じ方向に磁性を向ける。
P274:大陸が低緯度・赤道付近に集まっていた時期は凍結し易い。逆に高緯度大陸で氷が拡大すると、温室効果ガスを吸収する「岩」の表面積が減り、大気中の温室効果ガスが増えるので凍結し難い。陸地は海よりも光や熱を反射するので、赤道付近に陸地が集まると地球冷却に一役買う。(ジョー・カーシュヴィンク)
P275:大陸が南北に広がっているとき、極地の氷雪が度を越して増えるのに歯止めをかける役割を果たす。(ダン・シュラグ)