あまのじゃく聖書学講義

あまのじゃく聖書学講義

あまのじゃく聖書学講義
P10:ワハビズムの偶像破壊運動ー史跡を保存することは「多神教偶像崇拝への道を開くことになる」と1994年サウジでの宗教会議で支持された。預言者モハメッドの墓も破壊され更地にされる予定。
P18:70人訳の訳者の遊び心:モーセアブラハムに、ヨシュアをイサクに
P22:不倫をしてはならぬ
P25:「隣人のもの(妻、家、畑、奴隷、家畜、他一切)を欲してはならない」は天幕生活の時シナイ山で与えられたのではなくて、カナンに地に入り都市生活を始めたイスラエル人に関係する戒め
P27:ヨセフス版第2の戒め(生き物の像)はエルサレム神殿では「驢馬の頭」が礼拝されているとするアレキサンドリアの反ユダヤ知識人ムナセアス、ポセイドーニオス、アポローニオス・モローンやローマのタキトウスらを念頭においてある。
P33:大祭司の制度はソロモン神殿が作られた後に成立した。モーセの兄アロンに「神の名」が伝えられた記事は「モーセ五書」の中には無い。
P38:22節は本来、5節に接続するもので間に「十戒」が割り込んだ。5章5節を23節に接続させるのも可能。
P48:「旧約偽典」とされる文書群は「信仰理解」のハードルを越せなかった為に「落ちこぼれた」が「ウソ」という要素で不採用になった訳ではない。
P58:リデンプショナー(REDEMPTIONER):新大陸到着後2年から7年の労役を条件に船賃を免除され渡航する。
P62:チャールス・トムソン:デラウエア先住民から「真実を口にする男」と呼ばれる。
P75:ジェームス・ウイルソン訳「ヨセフス全集」は注釈無しの素晴らしい出来だが全く売れなかった。反対にウイリアムウイストン訳は酷い出来だが、反ユダヤ言辞に満ちた解説と注釈でよく売れた。
P86:吉田茂は終油を受けてカトリック信者として亡くなっている。
P89:多くは「主なる神」よと呼びかけてはいたろうが、イスラエルの「父なる神」は捕囚期に誕生、
P102:イエスの父母がシメオンの言葉に驚くのはオカシイ。
P129:イスラエルの世俗政権を認めないハシディストの指導者はパレスチナ・アラブが自治政府を樹立したとき開所式に現れてアラファトと抱き合った。
P133:「ユダヤ戦記」時、エルサレムの人口は地下貯水槽容積から類推して4,5万人、過ぎ越し祭で膨れ上がってもせいぜい10万
P151:エウセビオスは『教会史』、『パレスチナ殉教者列伝』で自らが所属するカエサリア教会信者が蒙った迫害の様子を語っているが自分自身については沈黙している。同時代のサラミスのエピファニオスはツロで開かれた宗教会議でエウセビオウスが投獄されたことを証言すると同時にエウセビオスが「体のどこも傷つけられず、殉教もせず、手足ももぎ取られもせずに生きている」ことを告発している。
P189:『購入予定者一覧』:1600年代、書籍は購入者を募り出資金の目処がたってから印刷をする。
P227:足→驢馬→馬
P234:多くの神殿には「貸し金庫」的な倉がある。−男尊女卑社会では妻には信頼は無いので、男は財産を神殿に預けて旅に出た。
P251:ローマ軍の戦争は通常、初夏に始まり、冬の前に終わるように持って行く。決着が着かないときは冬の戦闘は避け、翌年に持ち越す。
P256:(一説によると)パウロ伝道時代のアンティオキアのユダヤ人は総人口の7分の1
P268:4世紀の初め、カエサリアに住んでいたローマの行政官は、あるキリスト教徒がエルサレムが自分の故郷であると主張しても、それがどこにあるのか分からなかった。
P271:ヘレナが史跡を決定し、キリスト教聖地巡礼の種を播いた。