中国の大盗賊・完全版 (講談社現代新書)

中国の大盗賊・完全版 (講談社現代新書)

中国の大盗賊・完全版
・役人が狙うのは「豪農
・「閑人、閑漢、閑民」
・盗賊研究の学者ボブズボーム
・中国で盗賊が人質に取るのは祖父。
P35:「首を借りる」
P70:毛沢東夫人の江青も下っ端女優時代の知人を投獄や自殺に追い込んでいる。
P73:「姓は劉氏、字は季」の「季」は「末っ子」、高祖の長兄は「伯」、次兄は「仲」だが、これらも「一番上の子、二番目の子」、昔の中国農村では「劉季」といえば「劉さんちの末っ子」
P97:父方の従兄弟は兄弟と扱われるので名前も「通し番号」、生まれた時の父母の年齢を足す命名法:張士誠の本名は「九四」、両親とも高齢だった。
・盗賊の人気ランキングで「李自成」はダントツ。
P139:「満洲(まんじゅ)」は「文殊菩薩
P143:盗賊の目的は「子女玉帛」だが、奪った女は個人所有で連れて歩く略奪婚、強姦後に用済みだからと捨てたり殺したりはしない。
P169:人民裁判は人民の「前」での裁判、死刑と決っている者を人前に引きずり出しての公開処刑
・「美女・悪女」が動乱・政変の原因となるのは決り事。
P204:客家の言語は固有。
・「書香の家」
『観世良言』
P213:「神おろし、口寄せ」は、中国南方で古来より盛んだったらしい。
・「秋毫莫犯」:民家に足を踏み入れたらその足を切る。→「三項紀律八項注意」
P225:中国歴代王朝で前王朝の宮殿が再利用されたのは「清朝」の紫禁城のみ。
・中国の学説は現実の政策の変化にスライドする。
・「策馬赴敵」、『春秋左氏伝』
P263:毛沢東マルクス・レーニン主義・思想を理解しないし、西洋的教養とは縁がなかったが、生粋の伝統的中国文化人だった。→「詞」が得意
P271:国民党と共産党も共にソ連が育てた。1921年国民党を革命政党に改組するソ連の要請を孫文は受け入れている。
P274:毛沢東はパリ、ベルリンには「とうがらし」が無いと聞いて、留学を断念した。
P294:「我々が勝てたのは皇軍が応援に来てくれたおかげだ」、「七割の力は党の勢力拡大に、二割を国民党との対抗に、一割を日本との戦いに」が毛沢東の方針ー張国菇
P303:毛沢東の後継者に江青が決ると、中国の新聞雑誌に「武則天、漢の呂太后、清の西太后」を賞賛する記事・論文が溢れた。
P307:中国人は天性の自由民である。
・中国で文と武は対極にあり、「文武両道」は成り立たない。