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それは違う! (文春文庫)

それは違う！
Ｐ３３：ワニは雌雄は孵卵温度で決まる。フロリダに棲むアリゲーターは摂氏26度から30度までに孵化するのは100%オス、34度を超えると100%メス、性染色体（遺伝子）に影響されないから、精子の激減には意味が無い。
：お馬鹿本→シーア・コルボーン『奪われし未来』、デボラ・キャドバリー『メス化する自然』
Ｐ１０４：少なくとも1997年まで、精子数や精子運動率を正確に測定する方法は無く、ここ30年ほど偶然に蓄積されたデータはその殆どが”不妊治療”を前提に採取された精液。
Ｐ１２３：1976年セベソ農薬工場爆破事件の具体的な人的被害は「皮膚の発疹、吐き気、食欲不振」のみ、絶命したのは、ダイオキシンの恐怖に怯えた妊産婦の中絶による胎児20名以上か？このとき撒かれたダイオキシンは600グラム〜130キログラム、”定説”の1グラムで17000人致死量なら、最低1020万人〜22億1千万の致死量。
Ｐ１２７：1978年3月3日放映ＣＢＳ『枯葉剤　退役軍人を襲った死の霧』の中で、退役軍人事務所のカウンセラーが癌で夫が逝きそうな女性に「夫の癌の原因はオレンジ剤のせいに決まっている」と泣き付かれた場面が「ダイオキシン禍」の嚆矢。
ダイオキシンを売り物に製造するメーカーは無いから、スケープゴ−トには適任だった。
Ｐ１４１：焼却炉とは有害化学物質巨大合成プラント：800度以上でダイオキシンが分解されても、他の重金属が気化する。
Ｐ１４８：トリブチルスズはイボニシの一部メスに被害を与えるだけだが、製造中止になる。
Ｐ１６４：刑法は組織を訴訟することも裁くことも出来ない。例外は（民間組織）破壊活動防止法、（行政組織）国家賠償法、行政不服審査法
憲法・地方自治法は徹頭徹尾、国家権力や行政の義務を定めたものである。
＜公共の福祉＝基本的人権＋秩序維持＞最高裁1950年10月11日
「応報」→「被害の回復」
Ｐ２１０：「小野悦男」