刺さる言葉―目からウロコの人生論 (角川oneテーマ21)

刺さる言葉―目からウロコの人生論 (角川oneテーマ21)

刺さる言葉
P17:友達が多くいることを自慢する人は、「誘いやすい人」であるに過ぎない。
P20:東アジアは「箸」を利用する地域
P24:日本は「国内総生産÷勤労者数÷平均労働時間」での一人1時間当たりの労働生産性は先進7カ国中で「最下位」、勤務時間の長さで勝負していた差だった。要領が悪いのか(?)。
P36:学力に関する文部省の最大の過ちは学力を伸ばす切磋琢磨(=競争)をから「降りる」ことも個性だと見做そう言い放ってしまったところにある。・・・ある競争で降り、ほかの競争には留まり、別の競争ではまあまあだったりする各人の総和を、ただ便宜上「個性」と我々は呼んできたのである。
P38:交通殺人
P57:オークションは創意やドキドキ感や責任や感動が伴う「売る」方が断然楽しい。
P57:臨戦の1940年から会社が国家の代行業務を行い、サラリーマンが税金に無関心になる。
P88:取材とは、仮説を検証する道程のこと。・・・書くという行為は、自己を相対化し、他者の目で見ること。究極的には、己を知る終わりなき仮説の旅だと思う。
P115:食客
P129:骨董商の間で幼稚園といえば、「春画」のこと、別に「相撲の絵、番絵、夜のもの、わ印」
P135:老いる:若者への憧憬というより、現状維持が老化抵抗の正体。
P138:教養とは物語力と仮説力のことである。・・・些細な体験を他人にどれだけ客観的に興味深く語ることができるか、その出来事はどの程度のダメージまたはメリットを自分にもたらし、話す相手の好奇心をどれだけ満足させることが出来るかを推し測る。・・・自分の位置を絶えず客観視しようと努めている人を、(我々は)教養人と呼ぶ。
P163:作品、絵画、小説の本質は退屈しのぎであり、創作の方法論的本質は模倣と工夫と批評である。
P166:説得力は、多種の異論や反論を想定しながら主張できるか、にかかっている。自分の意見が当然受け入れられるだろう、と思っている者は説得力から最も遠い。・・・説得力とは、主張する側の問題ではなく、納得する側の問題だからである。
P170:前世紀まで、知識とは薀蓄のことあった。薀蓄は相互の関連性を問わない「リベラルアーツ=一般教養」と同義である。一般教養とは
既に書物や口頭で流通している過去の情報断片にほかならない。今や知識とは、成果を生むために集約された説得力全般を指す。現代社会は確実に、このパラダイムに移行した。
P177:メモは書く方(ペン)を携帯する。究極はアウトプットの為の創造的行為。
P184:明治まで「浮気」とは恋愛のことで、恋愛結婚のことを「浮気な結婚」と言っていた。
P188:島崎藤村「新生」→「座右の姪=島崎こま子」
P190:心中:放爪、断髪、切指、貫肉(自傷)によって思い焦がれる相手に肉体の一部を渡すことを心中と言った。刺青もその代償行為。
P193:名古屋の「ちんちん」=熱い物