「進化」大全

「進化」大全

進化大全 カール・ジンマー
P19:ビーグル号は搭載した羅針盤への影響を回避する目的で、10門の砲は鋼鉄製から真鍮に替えられた。
P94:原子の崩壊する確率→半減期
P95:ウランの半減期は極めて精確なので、岩石中の鉛とウランの比率でその岩石年代が判る。
P96:ジルコニウムと酸素が結合結晶化したジルコンは原子を閉じ込める監獄の役目をする。原子の出入りが無い。
P97:メテオールクレーターから採取された隕石と地球岩石に含まれるウランと鉛の量を比較することで、クレア・パターソンは、地球の年齢を45億5000万年と決定。
プレートが別のプレートの下に滑り込んでも、その上の大陸塊が一緒に引き込まれることは無い。→アカスタ川流域。
P101:ステロール分子を生成できるのは地球上で生物だけ。
P104:先カンブリア時代は生命史の実に85%を占めている。
P109:パンジェネシス
P115:DNAが料理読本だとしたら、人間の体はバイキング料理
P117:自然淘汰は大規模な突然変異によってよりも、たくさんの小さな突然変異の累積によって前進することを数学的に証明したことで、フィッシャーは進化の研究に大きな突破口を開いた。
P119:セオドシウス・ドブジャンスキー『遺伝子と種の起源
P121:ヒトゲノム30000個中6000個が複数の対立遺伝子を備えていると推定されている。・・・変異しうる遺伝子の大多数は、人種を分ける境界とされているものには関与していない。そして、人間では、人種や民族などの集団間よりも集団内で見られる変異の方が遥かに大きい。ニューギニア奥地の谷に住む一部族だけを残して、それ以外の地球上の全ての人間が死に絶えても、生き残った部族に、人類全体の遺伝的変異の85%が保存されている筈である。
P127:デイビィッド・レズニックは11年でグッピーが10%大きくなるのを観察。
P133:ビクトリア湖に堆積する泥のコアは9メートルで14500年しか遡れない。シクリッド類はこの間に一種の川魚から500種類に種分化した。
P137:突然変異を繰り返すB細胞が生き残るためには、抗原を取り込むしかない。
第二部 
P154:アウケオグロバス・フルギドゥ
P160:1998年、シブ・アンデルセンミトコンドリアに最も近縁なのは発疹チフスの病原菌リッケチア
P170:マスター調節遺伝子
P172:クラゲ(ニ胚葉動物)の体は、左右相称ではなく、放射相称系
P173:脊椎動物の胚の腹側の細胞が放出するタンパク質Bmp-4がニューロンになるのを阻害する。節足類では背側の方でDppが放出され神経形成を阻害する。
P177:大陸塊の分裂に伴い、新たに出現した海盆に炭素が運び込まれたことで、大気中に取り残された自由酸素の量が増加する結果となった。
P196:鯨と一番近い有蹄類は河馬
P207:光合成では炭素13は利用されない
P207:ペルム紀の終わりに起きた大量絶滅の期間は165000年以下
P218:有袋類のペニスは二股
P229:インド亜大陸がアジアに衝突して出来た岩壁(ヒマラヤ山脈)の斜面に降った雨水には、大気中の二酸化炭素が溶け込んで、その二酸化炭素は岩石と反応し、生成化合物は海に流れ、海底に埋設された。ヒマラヤ山脈の北に同時に出現した台地(チベット高原)の上空を通過する気流は暖められて上昇することで、海上の湿った空気北の台地に吸上げる。そのせいで南アジアにはモンスーンが発生し、ヒマラヤ山脈に降る雨量を増加させた。これでヒマラヤ山脈の斜面における二酸化炭素の吸収は加速し、地球温暖化をもたらしていた温室効果は更に緩和されることになる。
P234:エピオルニスは体重450キロ
第三部 進化のダンス
P267:29万種の被子植物の大多数は花粉の分散を動物に依存している。風水を利用するのは2万種。
P268:鳥は嗅覚が鈍い。
P269:サメハダイモリとニシガーターヘビ:最も抵抗力の強いヘビは這うのが遅い。
P277:A・L・メランダーは1914年に発した害虫の農薬に対する遺伝的抵抗性の警告は誰にも注視されなかった。
P278:1941年から1976年の間に40万トンのDDTが製造された。これは現在の全ての人間に500グラム飲ませて余る量。・・・1946年スイスの科学者たちはDDTが効かないイエバエを見つけていた。
P280:殺虫剤が導入されると、突然変異個体の適応度は即座に跳ね上がる。・・・殺虫剤は共進化の酷い代用品である。
P281:耕作地の20%を非遺伝子組換え作物にして、その部分が抵抗性を持たない害虫が生きられる保護区的役割を演じさせる。
P285:ハキリアリのストレプトミセスに対して、5000万年の間寄生菌は抵抗性を持たなかった。
P286:進化の未亡人
P306:CCR5突然変異遺伝子を二個持つ人はエイズに免疫、700年前のペストを生き延びた。
P321:ジャコウウシの雄は雄同士の激突で10%は頭蓋骨骨折で落命する。
P330:セアカゴケグモの雄は一回の交接で蝕肢が折れる、二度目は無い。
P338:1987年スティーブン・エムレンはアメリカレンカクの「雌」の子殺しを観察する。
第四部
P367:サイモン・バロンコーエン、ウィリアム症候群
P389:150名の集団を「毛繕い」で纏めるのは難しくなり「言語」が登場。
P431:ジョン・スコープスは「物理の教師」だが、公民権連合から「被告」になるように懇願された。
P432:モンキー裁判が消滅してしまうと公民権連合は、反進化論法を葬る絶好の機会を失う。
P442:ノトセニア類の不凍剤
P453:リンダ・ホロウェイ