世界の放射線被曝地調査―自ら測定した渾身のレポート (ブルーバックス)

世界の放射線被曝地調査―自ら測定した渾身のレポート (ブルーバックス)

世界の放射線被曝地調査 高田純
P17:原子爆弾発生エネルギー内訳は爆風50%、熱放射35%、放射線15%・・・56グラムの核分裂性物質の連鎖反応でTNT1000トンに等しい・・・広島原爆はTNT換算15000トンなので核分裂したウラン235は800グラム程度・・・地表の原子は中性子を捕獲し放射性元素となる・・・空中爆発した高温の火玉部分(90%)の放射性物質は上空10000メートルに昇り、爆心直下には降下せず残留放射能にはならない。キノコ雲の幹(10%)の放射能は地上から舞い上がった土砂微粒子へ吸着する。これは少しずつ降下(フォールアウト)し地表を汚染する。
P23:広島爆心1000メートルで皮膚表面被曝はガンマ線4グレイ、中性子0.2グレイ、ガンマ線は空気中の水素原子との衝突により遠方では大きな線量にならない。
P24:広島爆発点直下500メートル以内(の遮蔽物)に居た1968-70年被災者調査による生存者78名は平均2800ミリグレイを被曝した。この内1972年から25年間の死亡者は45名、死亡時の平均年齢は74.4歳で、顕著な寿命短縮は現れない。
P29:1970年代の広島土壌中残留放射能調査で検出されたセシウム137の密度は核実験のフォールアウトと同じレベル、黒い雨に含まれていた放射性物質は短寿命であった。
P42:広島・長崎では500ミリシーベルト以上を被曝した場合、被曝線量に比例して癌の発生率が増加するが、200ミリシーベルト以下での癌発生率の増加は認められていない。・・・国際放射線防護委員会1990年勧告では1000ミリシーベルト被曝で致死癌の誘発確率5/100の値を示した。・・・広島・長崎の被曝生存者に遺伝的影響は見つかっていない。この遺伝的影響が見つかってるのはショウジョウバエやマウスを用いた実験からである。ヒトへの影響はこの生物実験からの推定しているだけ、人は10ミリシーベルトの被曝で子孫に遺伝的影響が現れるのは 6/100000 と推定される。
第二部 調査の現場から
第1章 マヤーク・プルトニウム製造企業体周辺での核災害−ロシア連邦チェリャビンスク
P74:1)1949-56年テチャ川へ10万テラベクレルの核廃液放出 2)1957年キシュテムで放射性廃棄物貯蔵庫爆発で7万4000テラベクレル 3)1967年核廃液が投棄されたカラチャイ湖の湖畔に落雷があり、22テラベクレルの沈殿物が舞い上がり、そして10年間エアロゾル2万1000テラベクレルのヨウ素131の放出
マヤーク周辺廃棄物放射能総量は3700万テラベクレル以上、45万人被曝、その内の強度被曝者5万人中1000人が発病した。
P84:魚は鱗(少し背骨にも)にストロンチウム90が蓄積するが、内臓や卵は検出されない。
P86:被曝補償が一ヶ月で100円
第2章 旧ソ連邦での核兵器実験による周辺住民の被曝−カザフスタン共和国セミパラミンスク
P102:ドロン村は少ない方の旧ソ連報告で1600ミリグレイ
P115:煉瓦に含まれる石英の結晶にガンマ線が照射されると、それにより発生した自由電子と正孔が準安定準位に捕獲される。これを500度に加熱すると元の状態に戻り、その際に光る。その発光強度は吸収線量に比例する。
P119:実験場周辺住民の被曝総量として数百ミリグレイ、・・・実験場外環境中の残留汚染は少なく、どの調査地も毎時0.1マイクロシーベルト以下だった。
第3章 南太平洋における米国の水爆実験−マーシャル諸島共和国ロンゲラップ環礁
P122:1954年3月1日ビキニ環礁ブラボー水爆実験の51時間後に救出されたロンゲラップ島民64人の全身外部被曝線量は1.9グレイ、第五福竜丸は爆心地北東150キロ地点で閃光を目撃
P130:甘いたわし−タコの実パンダナス
P132:ヤシ蟹の甲羅からは毎時200カウントのベータ線
P142:1999年の調査ではロンゲラップ島は再定住可能、被災翌日毎時28ミリシーベルトが45年後に0.02マイクロシーベルトに、海抜2メートルの小さな島は太平洋の高潮に現れたか、物理半減期30年のセシウム137が、7年で半減した。
第4章 シベリアにおける核爆発の産業利用−ロシア連邦サハ共和国
P147:1965年1月15日核を利用したダム工事跡には1995年調査で毎時10マイクロシーベルト・・・爆発24時間後のセミパラチンスク市は毎時8.5マイクログレイ、ズナンカ村の爆破3-4時間後の線量は毎時1ミリグレイと想像する。
P160:1997年10月及び1998年3月において、クラトン4、ドウヤカヤン、テヤ村は毎時0.02マイクシーベルトで異常はない
P164:クラトン4の放射性物質は地下300メートルにあると推定、その地層は永久凍土状態にあり、地下水による地表面への漏洩の心配は現在は少ないが、新たなボーリングによる核汚染が問題化している。
第5章 チェルノブイリ事故−厳戒管理地区
P196:物理半減期30年のセシウム137の生物半減期は100日
P201:一部を除く30キロメートル圏やセシウム137の汚染が平方メートル当り1480キロベクレル以上(年間線量5ミリシーベルト以上)の土地は厳戒管理地区と指定され、居住は許可されていない。なお、事故後10年以後の年間被曝線量は、日本の医療被曝線量と大差ない。
第6章 東海村臨海事故−遮断されていた至近住宅街
P205:ウラン燃料転換工場JCOでは、コンクリート屋内の地表約1メートルの高さで20時間に渡りウランが核分裂を継続、臨界終息までに核分裂したウラン235は約1ミリグラム(広島原爆は800グラム)
P221:金沢大学院生小藤久毅らは、住宅街の食卓塩中の塩素35が中性子を吸収する反応により生成されるリン32を測定した。
第7章 放射線被爆地の回復
特別章 家族のための放射線防護−緊急時にあなたができる放射線防護
P243:
・秒速10メートルの風があれば、3時間で100キロ放射性雲が移動
・事故レベル5以上で風下の場合、とりあえず海藻類を即座に摂取し、甲状腺への放射性ヨウ素の取り込みを防ぐ
・マスメディアの示す放射線量を(毎時0.1マイクロシーベルト程度の)自然放射線と比較すること、毎時1000マイクロシーベルト以上は要注意
・放射性雲が通過している間、家を閉め切って、気密性を高める。二階よりも一階の方が空からの放射線がより遮断される
木綿のハンカチーフ八つ折で口を覆えば、1-5ミクロンサイズの放射性微粒子は89%除去できる。
P250:昆布10グラムに10ミリグラムの安定ヨードがあるので、1日に100グラムの昆布を取る。
P259:
・線量当量=吸収線量×線質係数×補正係数:ガンマ線ベータ線が1、中性子線が10、アルファ線は20が用いられる。補正係数は1に近い数字で、これを1と看做せば、ガンマ線1グレイの被曝時の線量当量は1シーベルト中性子1グレイは10シーベルトの線量当量である。
・等価線量=吸収線量×放射線荷重係数
放射能の量:日本の成人体内での「カリウム40、炭素14」あわせて約7000ベクレル
P262:毎日20本30年間の喫煙は4300ミリシーベルトの半致死線量
P264:調査結果を、地元住民や被験者へ知らせるのが、調査の基本的ルールである。政府系調査の多くが、これを怠った(原爆投下後の広島・長崎もそうだった)

トラウマの国

トラウマの国

トラウマの国 高橋秀実
トラウマへの道
P31:「(トラウマが)治ったらどうしようかと今、真剣に悩んでいます」
ふつうの人になりたい
P57:彼らの夢は「将来」ではなく、布団の中で花開いていたのである。
P58:(特に子供を殺す犯人は「ルールを守らないから」ムカつく
P59:「将来に夢や希望をふくらませて成長してゆく」とは、教える側が楽になれる教育ルールなのである。
ゆとりの勉強
P64:「学校の授業はだいだいみんなわかってます。わからないのは、クラスにふたりくらいです」
P66:「バカはダメ。目立つから・・・”ふつう”にするんです」
生きる資格
P78:「名称独占資格」−マンション管理士の資格とはただ「マンション管理士」と名乗ることができるだけ
もっとユーモアを
Simple & Clear?
お金の気持ち
P125:ありがとう券−「そもそも商店街で買うモノがないんです」
P126:おうみ券−各人には「してほしいこと」が殆ど無い
P133:助けられたくないのである。
P137:感謝は形にして渡すと、相手へ「与えるもの」になってしまう。与える立場は優位ゆえに恐縮せざるをえないのである。円は無常である。しかし、双方を公平にしてくれる。利子が付くのは、そのことに対する「お礼」と考えるしかなさそうである。
妻の殺意
P147:沖縄「ぬんならぬう」、富山「どんぼつ」
P149:「反省は一番腹が立つ」
愛の技法
P155:「バイアグラは本当の問題を突きつける薬だったわけです」
生きざま革命
せわしないスローライフ
P199:予定がないと眠れなくなる。
P201:収穫しない有機農法。釣りで言う「キャッチアンドリリース
P212:畑の土埃で洗濯物も干せない
西ノ島:地方交付税交付金のため「シルバーアルカディア計画」
P220:「田舎暮らし」に失敗すると都会には戻らず、「田舎」を変える
「畑の野菜を持っていってやると。次の日、お菓子とかわざわざ買ってきて持ってくる。これじゃ、私らが出費させたみたいではないですか。余って困ってる野菜なんだから、黙って受け取ってくれればいいんですよ。・・・それにあの人(移住者)たちは、家に鍵をかけるんですよ・・・回覧板を持って家に入れないんですよ・・・」
P223:田舎はのんびりするために用意された場所ではない。人間は自然や因習から解放され、のんびりするために都会を作ったのだから。
自分とは何か?

からくり民主主義

からくり民主主義

からくり民主主義 高橋秀実
序章
P10:世間とはどこかにあるものではなく、個人の感情を正義に転換する際、「世間」なるものが現れ、知らないうちにその代表となるのだ。
P17:「僕らはバカに合わせてバカな番組を作るんです」
1章 親切部隊
P21:社団法人「小さな親切」運動本部 「双葉に太陽」印
P22:席譲りのコツは「まず自分が座ること」
2章 自分で考える人
P49:文鮮明は「混淫、強制結婚、脱税」などで6回刑務所に
3章 忘れがたきふるさと
P65:大正3年文部省唱歌「兎追いし・・・」の兎は当時軍用家畜
富山の「たび乞食」:たび=ヨソでは乞食のように振舞おう
P68:(白川郷で)仏具を盗む、車庫の中でウンコする
P70:新渡戸稲造郷士会」
P73:クエーカーは「震える」、裁判でも「誓わない」
P75:日本人の新渡戸稲造が「日本人」になりすまし、そして「神」に気づかせる。その一つがベストセラー『武士道』、これは「伝道の書」・・・「自分では働かず、衣食住が足りていることにも、心の負い目を感じなくてすむ(山鹿素行)」いわば、ぶらぶらしている「言い訳」として確立した武士道を、新渡戸は、神が既に日本に蒔いた種とした。
P82:ブルーノ・タウト「この辺の景色は、もう日本的でない。・・・これはむしろスイスか、さもなければスイスの幻想だ」
4章 みんなのエコロジー
P88:「(諫早湾干拓事業)反対運動の中心は、もともと三池炭鉱の労働組合員だった人たちですけん。弁も立つし、行動に移るとスイッチ入ります。もめごとは慣れとります」
P89:「有明海のノリ不作」は養殖業者の「管理と腕」の差
P93:ノリ漁場の「賃貸料=年間300万円」は不作でも返還されない。
P110:不作の翌年2001年度、福岡のノリ養殖は前年比300%を超え、「不作で懲りたので、今年は秋芽網からしっかりノリを管理したのが功を奏した」
5章 ガリバーの王国
P117:「でも結局、この山でオウムで損をした人はひとりもおりませんでした」
P125:日本共産党竹内精一は「口先だけ」
P130:住民によるばこの地の簡易水道、道路舗装、基盤整備は全て、山梨選出の金丸信の「ツルの一声」で実現した。
P132:「ガリバー」の原義は「アホ」
6章 反対の賛成なのだ
P138:射爆地の山には50年間で40000発以上の不発弾が埋没しており
沖縄米軍基地の借地料総額は年間821億円で、地主である個人と市町村に支払われている。私有地地主28000人
P136:「あの中に(金武)町の人は一人も居ませんよ」
P139:「軍用地売りますと広告を出すと、電話が殺到します。特に滑走路下の土地が人気です・・・土地が売りにでると区が買い上げます・・・土地が反戦地主の手に入り契約拒否されとえらいことですから」
P141:「この町(金武区)は貧富の差が激しいサ。「寄留民」は借家だし、地元の人たちは共有地以外に自分の軍用地もあるから、働かなくてもいいから酒飲んで、バクチやってればいいけどさ」
P143:「基地が返還されたら大変です。・・・区有地などは借地料を受け取るための名義だけで、本当は誰の土地かなんて判らないんですから。」
P144:フェンスは地主の生活と和を守る。
P146:本土復帰前は本土でセールスをしていたが、復帰後、借地料が6倍になったので「おがみ」に沖縄に帰ってきた「基地の反対してくれれば、借地料がまた上がるサ」
P147:「戦傷病者、戦没者遺族等援護法」−「戦闘協力者」・・・「もらえるものはもらいなさい、という役場の指導があって、病気や空襲で死んだ人たちの遺族の便乗してもらったんです。申請書類には誰の命令で行動したか、を記入する欄があるのですが、なぜかほとんどが”田中軍曹”でして、調べてみるとそんな人実在しないんです。聞き取り調査をしても、本で読んだ話を自分の体験のように語るし、何人か集まってもらっても。”それを言っちゃダメ”とか、お互いにけん制しあう。結局丸く治めるには”みんな日本軍にだまされて協力させられた”という話にするしかないわけです。」(金武町教育委員会町史編纂室・奥間俊夫)
P152:「(普天間飛行場は)要するに、養豚場と同じなんですよ。周辺は土地が安いから、人が引っ越してくる。そのうち『臭い』と誰かが言い出して、テレビ、新聞に『臭い、臭い』と出て、『臭いから出て行け』と言うようなもんです。」・・・普天間飛行場には軍用地主2000人が、年間47億円の借地料を受領しており、70%が「返還希望しない」47%が「借地料が切れると生活が困窮する」
P166:「子供の頃、彼ら(米兵)は本当に優しくしてくれた。服や食べ物を与えてくれた。酔っ払って暴れることはあっても、シマで火事があると、真っ先に助けてくれた」
P168:アルフレッド・M・トッザー『琉球列島の沖縄人』
P170:(辺野古は)汚い海ですよ。採石場から赤土、生活廃水垂れ流しです、いまさら”海は宝”と騒がれてもね・・基地が来るから海は守るべき「美しい自然」になった。
7章 危険な日常
P172:「黒板協定」
P180:「島者」
P187:「原発誘致は賛成55、反対45くらいがちょうどええですわ。・・・全部賛成は困ります。このくらいのバランスだと、安全管理もしっかりやってもらえるから」
P188:(原発)反対とは立場ではなく、「不安を抱いている」という住民感情のアリバイなのである。
8章 アホの効用
9章 ぶら下り天国
P224:青木ヶ原への「出張自殺」は年間30-50体、きっかけは1959年松本清張『波の塔』
P227:「ぶら下り」の夏物は熱で伸びる
P228:第一発見者となると事情聴取など厄介なので「見て見ぬフリ」が西湖民宿村民の基本姿勢
10章 平等なゲーム
P247:ケイソン・バスケット
終章 からくり民主主義

こちら石巻さかな記者奮闘記―アメリカ総局長の定年チェンジ

こちら石巻さかな記者奮闘記―アメリカ総局長の定年チェンジ

こちら石巻さかな記者奮闘記 高成田享
P42:1989年5月、底曳き漁を妨害するため、表浜のすくい網漁師がメロウド漁場に廃車200台を廃棄した。
P81:「鮎川捕鯨
P82:「沿岸捕鯨の敵は国際捕鯨委員会ではなく、日本の調査捕鯨ではないか?」
P94:巻き網、底曳き、延縄など漁法によって漁業団体が異なり、・・・同じ漁協組合員同士でも、腕の良し悪しでその差が大きいので「平均」という考え方が馴染まない。・・・漁師が連帯するのは遭難の時だけだという言葉を聞いた・・・日頃の「競合関係」を一気に清算しているようにも見える。
P108:「気仙沼うまいものけろけろ便」
P112:「逃げた女を追いかけるよりも、別の生き方を探した方がいい」
P119:いま日本の中の「幸せの風景」は週末の大型郊外店のカフェテリアの家族
P130:REO研究所「ナノバブル
P145:女川町2008年度分「原子力立地給付金」4905万円
P156:中国では黒ナマコ・・・「参鮑翅」
P159:
メロウドは一夜干し、サクラマスの「お葛かけ」、ニタリクジラの「鹿の子」、ミンク鯨の「さえずり」、「はりはり鍋」、アブラボウズ
P179:マンボウ寄生虫を「美味しい」という人も居る
P185:イワシの蒲焼
P194:牡蠣の生産450トンの内、日本は5%、
P200:「どんこ」
P213:沖縄ティーファクトリー「琉球紅茶」
P230:定置網=大謀網

宇宙で暮らす!

宇宙で暮らす!

宇宙で暮らす! C・ハリー・スタイン
2章
P33:馬・犬など四足の背骨は腹部を支える梁、人のは柱
P36:視野の中心は色、残りは動きを感知するのに使われる
P40:急激な変化を持ち合わせる文化では、変化を受け入れるために、言葉の構造はより単純になってゆく・・・言語の混和、卑俗化、隠語、スラングは昔から存在している・・・新しいコンセプト、アイデア、法則、技術の伝達手段として、言語が発達する過程で生まれてくる。
3章 呼吸のシステムと大気
P52:1648年、フロームペリエーはビュイドドーム山にトリチェリ管を運び上げ、頂上では水銀柱が低いことを発見した。
P59:酸素欠乏症には鎮痛作用
P60:ニコチンは酸素よりも赤血球に対し、より強い結合性を示す。
P63:酸素分圧0.05気圧(高度10500)→「圧力呼吸」、大気圧0では圧力呼吸が不可能
P64:気圧0.07(高度19500)で水の沸点37度
P67:1981年スペースシャトル・オービターの打ち上げ台作業員が100%窒素吸入で死亡、肺に充満した窒素は酸素と置き換わり、血液を二酸化炭素で満たす。
P69:毎日一箱の喫煙者は一酸化炭素を血中に4-8%浸透させているが、この量は致死量の半分。
4章 温度と温度の調節
P73:「相対湿度」
「露点」=飽和状態=湿度100%
P74:「浸水クーラー」
P76:人間は5.6度から31度の間で、放射作用によって体温を一定に保つ
P84:人間の体は燃焼効率11%のエンジン
5章 加速についての基礎知識
P110:パラシュート事故(耕された畑に背中から着地し手首の捻挫)で200Gの加速度を0.015秒間体験した
6章 無重力空間での生活
P117:一定加速飛行
P124:無重力環境では視覚と手(筋肉)の協調関係が、最も影響を受ける。1973年スカイラブでオーエン・ギャレットは60センチの距離にある照明用のスイッチを暗がりの中で見つけることが(2ヶ月経っても)出来なかった。
7章 人体に有害な放射線
P136:電離放射線
P140:「制動放射=減速した粒子から放出される放射線
P143:荷電粒子放射線 電磁放射線
P147:紫外線が見える金髪碧眼のチュートン人
P148:50-500MHz範囲の電磁放射線は日常生活での照射による影響はない。5-15Hz周波数帯では、地球磁場の8.73Hzを妨害するので、体内生物的時計を狂わせる。・・・水分子は2450MHzのマイクロ波に共鳴する。
P150:光子のエネルギーレベルが電磁スペクトルの紫外線レベルに達すると、光子は細胞に微細なダメージを引き起こす。→細胞内原子・分子のイオン化
P152:「哺乳類に当てはめた場合の放射線吸収量」
P155:米国科学アカデミーは、人が障害がなく吸収できる放射線量は30年間で10ラドとしているが、この内の6ラドはバックグランド放射線である。・・・核施設労働者は一週間で0.3ラドが許容、これは30年間で469ラド
P164:ビタミンAとビタミンEを同時に摂取、アトロピン注射
8章 栄養と衛生の管理
P169:成人毎日の必要エネルギー必要量は体重1?当り30-40kCal、10台はこの2倍
P173:ビタミンEの役割は、完全に理解されていない
P180:海老の中には高レベル砒素、玉葱には多くの発癌化合物、カリフラワーにはチオシアン酸塩・・・僅かな確率で癌になる可能性を受け入れるか、高確率で食中毒になるのかを選択しなければならないときもある
9章 宇宙での作業
P189:無重力化では「ねじ回し」で体が回転する
P197:ゼロ・リアクション・インパクトレンチは逆のトルクを発生させる回転ホイールを用いて、反作用の回転トルクを1/10000に減少させる。地上で使われる通常インパクトレンチは1/50の反作用
10章 人間のためのデザイン
P214:長い間操舵手は見通しの悪い船尾で舵を取った
11章 宇宙と娯楽
P245:シューマン共振
P252:胆嚢は規則正しい食事が取れなかった古代人の遺物・・・日に三食はルイ14世宮廷内のキッチンの都合で決まった。
P260:ボストーク6号で軌道周回したテレシコワはテストパイロットではなく、スポーツ・パラシュートの経験者であった。
12章 宇宙における健康と医療
13章 スペースプレックスの建造
P294:直径300メートルのドーナツ状構造物は、一分間に1.71回転するときに内部では1Gが発生する。この内部で高さ54センチの所から飛び降りると、「コリオリ」により落下目標地点から横に5センチ移動した位置に着地する。・・・コリオリは内耳の液体に横方向の加速を発生させる。
P296:「重力勾配」直径30メートル構造物が遠心力1Gになる速度で回転すると、背丈180センチの人間の頭部に働く遠心力は足元より6%小さくなる。持ち上げた荷物は上に行くと徐々に軽くなる。この構造物の内部を回転方向と同じ向きに歩くと「コリオリ」により遠心力が強まり体重が増加する。逆方向に歩けば軽くなる。
P305:無重力の下で椅子は必要ない
14章 宇宙生活に向けて
P312:開拓者精神は伝説、民話、空想話、映画、テレビ、希望的観測を元に作り上げられたもの・・・過去に開拓者を襲ったものの大部分は社会的問題である。

北極と南極の100不思議

北極と南極の100不思議

北極と南極の100不思議
?極地の概要と地球から見た極地
P34:「アエンデ隕石」
P35:「やまと隕石」=異なる時代に南極大陸のあちこちに落下した隕石が特定の場所に集積していく。
P41:カスプ==太陽風プラズマが地球大気に流入することができる領域
P42:熱圏は温度で、電離圏は電子密度で見た同じ領域、電離圏といっても100%電離しているのは1000キロ以上で、1300キロで1/1000、120キロで1/100000
P44:大気重力波
P49:アルベド
?オーロラの舞台と極地の大気
P54:低いエネルギーの励起状態の酸素原子は630NM付近の赤光を放って元に戻る。高いエネルギー状態に励起された酸素原子は557.7NMの緑白色を放出して低い励起状態に移る。
P80:北極とは違い南極ではエアロゾルが無いため息を吐いても白くならない
P88:カタバ風
P96:地球の氷−氷床・氷河99% 地中氷0.83% 海氷0.14% 積雪0.04% 空中氷0.01%
P101:基盤標高の推定値は東南極平均15メートル、西南極平均マイナス440メートル ドームふじ観測拠点の年間降水量は30ミリでサハラ砂漠と同程度
P120:サスツルギ
P127:氷山は喫水が深いので海流によって運ばれる。海氷は風や表面流による。氷山は硬い。
P133:北極海平均深度1200m
P138:ポリニア:大気と海との熱交換がポリニアで集中する
P141:周氷河作用 ソリフラクション
P145:周氷河地形ピンゴ
P148:アイソスタシー
P149:羊背丘・羊背岩
P151:槍ヶ岳はホルン、槍沢はカール
P159:プレート境界は「湧き出し口、沈み込み口、トランスフォーム」の3型:南極プレートは湧き出し口ばかりで面積は百万年に50万平方?で拡大している
P163:火山活動由来の「氷塔」
P176:ジャコウウシの毛の保温性は羊毛比の8倍
P178:アイスアルジー
P180:デトライタス
P187:2003年7月英南極観測基地沖で潜水中の隊員がヒョウアザラシに海中に引き込まれ死亡
P198:スバールバル諸島
P213:大便は微生物分解
P217:オーロラは太陽活動の極大期前後の数年、海岸より内陸(カナダのイエローナイフ)、満月よりも新月の晴天
P218:アムンゼンは犬橇4台52頭で越冬基地を出発し、荷が減る毎に弱った犬から食べ、92日後の旅の終わりには11頭に、・・・タロ・ジロはアザラシの糞などを食べて無人昭和基地を生き抜いた。

知っておきたい太陽電池の基礎知識 齋藤勝裕
P40:有機太陽電池 量子ドット太陽電池
P93:太陽光波長300-2400nmの内で効率的に使えるのは400-800nmの可視光領域
P100:14族元素(最外殻電子4個)の共有結合
P104:14族元素に不純物として15族元素を混ぜてn型半導体、13族ならp型半導体
P107:p型半導体は正孔の移動方向=電流の方向
P110:透明電極=ITO電極 pn接合は半導体同士が原始レベルで密着
P113:電子と正孔の衝突(再結合)で消滅し、残った原子が荷電して電界を形成
P114:pn接合面で発生じた正孔はp型半導体に電子はn型に集まる。
P126:シリコン精錬:炭素による精錬=純度95%、テルミット法=95% 
P128:ゾーンメルティング法
P130:結晶シリコンとアモルファスシリコン
P142:薄膜シリコン太陽電池
P144:クラーク数:「レアメタル」とは、量ではなくて「場所」が限られているもの
P146:14族抜きに13-15族だけで作ってみたのが化合物半導体
化学量論的混合物
P152:12-16族間化合物半導体カドミウム−イオウ−テルル
P154:11-13-16=1:1:2 →銅:インジウム:セレン
P167:錯体→有機太陽電池
P178:有機色素増感太陽電池
P182:色素の発色原理は光の発色原理の反対→ネオンサインは暗闇でも赤いがバラは見えない:バラが赤く見えるのは、バラが捕食(色相環の反対)の青緑色の光を吸収しているから
ルテニウム錯体
P190:散乱日射強度
P194:シースルー太陽電池
P212:変換効率を極限の4倍まで高めたとしても、全体のコストは1/2(セル単価)+1/2(モジュール単価)から、1/8(セル単価が1/4になる)+1/2に、つまり、1から0.63になるだけ